白金“雪碧圈”登場:史上最控えめなロレックスGMT
2025年、ロレックス(Rolex)から発表された新作「GMT-Master II」の白金モデル。通称「白金スプライト」(Ref.126729VTNR)は、まさに同ブランド史上最も控えめな貴金属GMTといえる仕上がりとなっています12。
一見すると、2022年に発売されたステンレススチールモデル(Ref.126720VTNR)と瓜二つ。しかし、その素材とディテールに込められた意匠は、まさに「金持ち趣味」の極みです。
“雪碧”の名は伊達じゃない
このモデルの最大の特徴は、なんといってもそのカラーリングです。
配色: 緑と黒のセラミックベゼル。これはまさに「スプライト(雪碧)」の清涼感を彷彿とさせます。
ブランドカラー: 緑はロレックスのブランドカラーでもあり、「緑もの=人気」という法則(例:グリーンサブマリーナ「绿水鬼」)がここでも生かされています12。
左利き設計: 2022年の初代モデルから続く特徴ですが、リューズ(竜頭)が9時位置にあるという稀有な設計。これは「レフティ(左利き)ウォッチ」と呼ばれ、左腕に装着した際のフィット感が格別です12。
ステンレス vs. 白金:30万円の差
では、ステンレスモデルと白金モデルの違いはどこにあるのでしょうか? 両者を比較すると、その哲学が見えてきます。
表格
特徴 ステンレスモデル (2022) 白金モデル (2025)
材質 オイスタースチール 18Kホワイトゴールド
価格差 公価約9.6万円 公価約39万円 (差額約30万円)
視覚効果 汎用性の高さ 「地味」な高級感
ブレス オイスターブレス / フィブロネ オイスターブレスのみ
なぜ30万も違うのか?
見た目はほぼ同じなのに、価格は30万円も跳ね上がります。その理由は「18Kホワイトゴールド」という素材にあります。
控えめな輝き: ホワイトゴールドはその色調がステンレスに酷似しているため、外見からは高級感がわかりにくい。まさに「内なる資産家」を演出するのに最適な素材です16。
重厚感: 貴金属ならではの重量感(約167g)が手首に伝わり、所有者のみが知る満足感があります3。
機械式の進化: 搭載されるムーブメントは、70時間のパワーリザーブを持つキャリバー3285。技術面でもロレックスの最新鋭が注ぎ込まれています23。
2025年モデルのディテールアップデート
2025年の白金モデルには、細かいながらも重要な変更点があります。
文字盤の色調: 以前の黒文字盤から、濃いグリーンの漆面文字盤へと変更。
GMT針のカラーリング: これまでは目立つ「小绿針(グリーン針)」が特徴でしたが、白金モデルではGMT針もホワイトゴールド色に。これにより、文字盤全体が統一感を持ち、ベゼルのカラーリングがより際立つデザインになりました12。
まとめ:「見せびらかさない」贅沢
「白金雪碧圈」は、単なる高級時計ではなく、「知る人ぞ知る」ステータスシンボルです。
国際金価格の高騰する2025年という時代背景の中、ステンレスでは物足りず、イエローゴールドでは派手すぎる。そんな「控えめな贅沢」を求めるセレブ層のニーズを、ロレックスは見事に的確に捉えました。
外見はシンプルイズベスト。しかし、その中身は最高峰の素材と技術で満たされています。まさに「ロレックスが紡ぐ、静かな主張」の完成形といえるでしょう。